キャンバスに油彩
３３×４５、５
右下にサイン
図録付
東京美術倶楽部鑑定シール有
『萬鉄五郎画集』（日動出版）所収No.１６２
サインは「１９萬２６」とある。裏書は「風景 萬鉄五郎」平塚市美術館他巡回「画家の詩、詩人の絵」展（２０１５）の図録に掲載。平明な作であるが、リズミカルな樹木や藁ぶきの家の描写に萬の特色が良く出ている。中央を歩む農婦の左手が赤い腰ひもの内側にあるのは少し異様である。１９２６年は亡くなる前年だが、長女の登美子は膀胱結核で病が篤くなり（１２月に死去）失意の年ではあったが、油絵が多く制作された年でもあった。
