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田中松太郎日記 パリ・ウィーン時代1冊(1ーパリ時代)

販売価格: 600,000円(税込)

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18×12
イタリアも数頁含む
ペン書95頁
1900ー1901
ローマ時代は1900年1月1日、4月9日、4月12日〜15日、4月26日、5月1・2・5日。6月8にはパリに移り以下はパリ時代の日記。1901年1月27日〜2月22日、4月1日〜7日、5月9日、6月13・14日。パリ時代は1901年1月27日から始まるが、すでに浅井忠と同じ下宿に住んで同行を共にして浅井の毎日の消息を伝える。1月31日には浅井と共に河北道介や箕作元八の下宿を訪れ自慢の絵葉書帳を見せてもらっている。また巌谷小波に送り付けた俳句の添削が戻ったと書くから、松太郎の俳句熱も相当であったらしい。俳句熱の高まりは浅井忠も同様で、2月二日には俳句の集まり「木葉会」が開かれ「雅楽句多集」なる句集を残している。この木葉会はもう少し後にできる「巴会」とは別の結社である。他にも浅井の写真への熱中ぶり、浅井がスープを煮詰めてそれに湯を加えてまずいスープを飲んだなどが出てくる。2月9日には浅井、山田と陶芸家を訪ね窯場や日本びいきの陶芸家の事を詳しく記している。総じてこのパリ時代は特に浅井忠という気の合う仲間を見つけて毎日が楽しい様子である。
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